オリンピックの表彰式で、よく金メダリストがメダルを噛むポーズをするのを見かけます。
あのポーズには、何か意味があるのでしょうか?
今では定番になっている、金メダルを噛むポーズが苦手だという声も見られます。
一番最初に始めたのは誰なのでしょうか?
意味や由来についても調べました。
金メダルを噛むポーズについてのネットの声
ネットでは、金メダルを噛むポーズについて、苦手だという声が上がっています。
なぜ金メダルを噛むポーズで写真撮るんだ??
引用元:https://x.com/shirouto_turish/status/1821381500253913244
金メダル取った人は凄いと思うけど、あのポーズは嫌い
獲得したメダルを噛むポーズっていつぐらいからやり始めたんやろ。銀や銅ならともかく金メダルはメッキやから噛みすぎたら地金出てくっぞ
引用元:https://x.com/flying_1toCAN/status/229995754972909568
金メダル噛むポーズって誰がやり始めたんだ?昔はやってなかったよな…
引用元:https://x.com/huzisato/status/1817141669684478042
あと純金じゃなくてメッキだから意味なくね?
金メダルを噛むポーズは、いつから始まったのでしょうか?
なぜ噛むポーズなのでしょうか?
意味や由来について、見ていきましょう。
金メダルを噛むポーズの意味や由来は?
メダルを噛むポーズの意味や由来については、次のようなものがあると言われています。
- 本物の金かどうか確かめる
- カメラマンからのリクエスト
- 勝利の味を噛みしめる
1 本物の金かどうか確かめる
昔は、金が本物かどうか確かめるために噛むということが行われていたそうです。
純金はやわらかいので、噛むと歯型がつくと言われています。
そのため、かつての金メダリストが本物かどうか確かめるためにメダルを噛んだということです。
しかし実際の金メダルの素材は金ではなく、銀製なんだそうです。
オリンピックの金メダルは、少なくとも6gの純金で金張り、銀メダルは少なくとも純度1000分の925を保つことと定められています。
もし金メダルが純金で作られていたら、ものすごく費用がかかりますよね。
オリンピックの開催国によっては、費用負担の理由で開催できないことになってしまいます。
また盗難などの懸念もあり、金メダルも銀製になったということでした。
今ではメダルを噛むポーズは、パフォーマンスとして行われているんですね。
2 カメラマンからのリクエスト
メダルを首にかけた様子を写真に収めようとすると、どうしても縦長になってしまいます。
メダルを噛むポーズをすることで、選手の表情とメダルを大きく写真に収めることができるということから、このようなポーズが定番になったということです。
最近では、取材時に選手がカメラマンからメダルを噛むポーズを強要されたという記事なども見かけます。
2006年トリノ五輪で金メダルを獲得したフィギュアスケートの荒川静香さんは、カメラマンから「金メダルを噛んで」というリクエストに対し、「なぜ噛むのか意味がわからない」と断ったそうです。
2014年のソチオリンピックの男子複合ノルディックで銀メダルを獲得した渡部暁斗選手も、「監督からメダルを噛んではだめと言われたから」とカメラマンの要求を拒否しています。
カメラマンからしたら、メダルを噛むポーズは絵になるし、話題性もあるということなんでしょうね。
3 勝利の味を噛みしめる
メダルを噛む行為は、文字通り「勝利の味を噛みしめる」という意味もあるようです。
初めてメダルを噛んだ選手が、なぜ噛んだのか聞かれたときにこう答えたそうです。
選手にとって、これまでの努力が報われた瞬間としてとっさに出た行為だったんですね。
メダルを噛むポーズは、選手にとっての喜びの表現なのかもしれません。
メダルを噛むポーズを最初に始めたのは誰?
金メダルを最初に噛んだのは、オーストラリアのダンカン・ジョーズ・アームストロング選手だそうです。
1988年ソウル五輪の水泳で金メダルを獲得したアームストロング選手が、金メダルを噛む姿が当時の新聞に大きく掲載されました。
メダルを噛む理由を聞かれたアームストロング選手は、「勝利の味を文字通り噛みしめている」と答えたとのこと。
『勝利ガリガリ』という見出しで報じられました。
日本人で一番最初にメダルを噛んだのは、1996年アトランタ五輪柔道の中村兼三選手だそうです。
中村選手は優勝したとき、前述のアームストロング選手のことを思い出し真似をしたということです。
メダルを噛むポーズは、かなり前から行われていたんですね。
まとめ
金メダルを噛むポーズが苦手との声!意味や由来は?最初に始めたのは誰?についてお届けしました。
金メダルを噛むポーズについては賛否両論ありましたが、いずれも意味や理由があったんですね。
その昔は、本物かどうか確かめるための行為だったと言われていますが、近年は絵になるということでカメラマンからリクエストされるケースも多々あるようです。
最初にメダルを噛んだのは、オーストラリアのアームストロング選手で、勝利の味を噛みしめるためだということでした。
メダルを噛むポーズをする選手、メダルにキスをする選手、顔の横にメダルを掲げ笑顔でポーズをとる選手など、喜びの表現は様々ですね。
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